左利きのサードは不利?プロや甲子園(高校野球)では居た?

左利きのピッチャーは「サウスポー」と呼ばれ、右利きのピッチャーと区別して扱われたりします。

これは、左利きのピッチャーは数が少なく、バッターにしてみると、少し勝手が違うので対応しにくいというところからきているようです。

このようなことから、左利きの選手の方が有利といわれることもあります。

ところが、サードに関しては左利きの選手は不利であるといわれています。

今回は、左利きのサードにスポットを当てて、深掘りして見ていきたいと思います。

左利きのサードが不利な理由は?

左利きのサードが不利な理由は主に2つからです。その理由を見ていきましょう。

理由1:ゴロが大体三遊間に来るから捕球、そこからの1塁送球もしづらい

一つ目の理由としては、1塁への送球がしにくいということが挙げられます。

右投げの選手であれば、キャッチしたボールをそのままの姿勢で前に重心を移動させて1塁に送球するという極めて自然な流れでプレーすることができます。

ところが、左投げの選手は体を外野側に向かって45度開いてからでないと送球することができません。

草野球レベルであれば、大きな差にはなりませんが、プロ野球でバッターも俊足ぞろいとなると、この一瞬のロスが大きな差につながってしまいます。

理由2:サードにランナー走塁時のタッチプレイが右グローブだとしづらい

二つ目の理由は、サードにランナー走塁時のタッチプレーがしづらいということが挙げられます。

サードの場合、基本的に守るのは二遊間の打球です。

ですので、右にグローブをつけていると打球に届かない場合があります。

左利きのサード、プロや甲子園(高校野球)にはいる?いた?

左利きのサードが不利、ということを話してきましたが「じゃあプロではいたのかどうか?」ということが気になる方もいるはずです。

日本のプロ野球やメジャーでの「左利きのサード」が誰だったか、見ていきたいと思います。

日本のプロ野球で左利きサードはいる?いた?

日本プロ野球でサードの名手といえば、一番に思い出すのはやはり長嶋茂雄さんでしょう。

本来であれば、ショートやピッチャーが処理すべきであるような打球を自分から処理しに行くほどの守備範囲の広さで、そのダイナミックで華麗なグローブさばきは多くのプロ野球ファンを魅了しました。

独特なポーズのファーストへの送球は今でも語り草になっていますね。

この長嶋茂雄さんも右投げの選手です。

その他、サードのレジェンドといえば、中村紀洋選手、村田修一選手、江藤智選手が挙げられますが、いずれも左投げの選手です。

「ノリ」の愛称で親しまれた中村紀洋選手も逆シングルやイレギュラーバウンドへのグローブさばきには定評がありました。

サードとしてゴールデングラブ賞を7度も獲得していることがその実力の高さの証明といえるでしょう。

左投げではこうはいかなかったかもしれません。

また、村田修一選手はゴールデングラブ賞を3度獲得し、ホームランバッターとしても活躍しました。

さらに、毎年高い守備力を誇り、4番打者として活躍した江藤智選手も右投げです。

ちなみに、サードには強打者が多いといわれています。

これは、サードが外野手との連携がショートやセカンドと比べて少ないので、ボールに絡む割合が低く、守備のときの肉体的な負担が軽いため、バッティングに力を発揮できるからとも言われています。

そのためサードは強打者が守るポジションであるという認識が定番となり、守備力よりは打撃力がかわれている選手が守ることが多いポジションとなっています。

甲子園(高校野球)で左利きサードはいる?いた?

高校野球にまで目を広げてみると、左投げのサードはいるのでしょうか。

現在、広島カープに所属する田村俊介選手が高校時代、左投げのサードとしてスタメン入りをしたことがありました。

2021年4月10日に行われた春季高校野球愛知県大会1回戦でのことでした。

田村俊介選手は愛工大名電の選手で、当時ドラフト候補に名前が挙がる有望選手でした。

投手でありながら高校通算27本塁打の強打者としても知られていた田村俊介選手。

高校野球でも、普通は左投げの選手がサードを守ることはありません。

田村俊介選手がサードを守ったのは極めて異例なことでした。

このとき、愛工大名電の外野手のレギュラー3人が1、3、4番を打つ主力打者であることや、一塁手で打者走者と衝突するなどのリスクを避けるために田村俊介選手がサードを守ることになったのでした。

結局、田村俊介選手がサードを守った試合では打球は一度も飛んできませんでした。

ただ、試合前のシートノックでは田村俊介選手は巧みなグラブさばきからジャンピングスローを披露していました。

また、このとき田村俊介選手は

「(サードを)やりたいと思ってやっている。(一塁へ)投げるのは逆になるけど、問題なくやっている。」と語っていて、当時監督だった倉野光生監督も、

「右投げの一塁手のゲッツーの動きと一緒。左だから困るということはない。」と語っていました。

ひょっとすると、今後、田村俊介選手のような怪物高校球児が現れて、左利きであってもサードをつとめることはできるということになるかもしれません。

ただし、現状のセオリーとしては、左投げはサードに向かないということのようです。

まとめ

ここまで見てくるとやはり、左利きの選手はサードには向かないようです。

左利きといえばやっぱり、ピッチャーに有利が働くようですね。

日本のプロ野球で見てみると、3割程度のピッチャーが左投げです。

一般の左利きの人の割合は1割前後ですので、日本のプロ野球のピッチャーに左利きの人がどれくらい多いかがわかりますね。

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