左利き-遺伝-割合
左利き-遺伝-割合

左利きの日本人は全体の約11%だと言われています。

10人に1人強という割合ですので、決して高い割合ではありませんね。

左利きの人は希少であるといえると思います。

では、そもそもなぜ左利きの人が生まれるのでしょうか。

親からの遺伝なのでしょうか?それとも別の要因が影響しているのでしょうか?

今回は、左利きは遺伝によるものなのかどうなのかを、割合から考えてみたいと思います。

左利きは遺伝で?両親に影響を受ける?

左利きになるには、何が影響しているのでしょうか。

一つの説として、妊娠時や分娩時に加わるストレスや母親の高年齢出産など、発達中の胎児がどんな環境にいたかということが影響するというものがあります。

しかし、このような不確実な要素だけでは利き手の比率を説明することは難しそうです。

また、日本人の左利きの割合を男女別で比べてみると、女性は2.7%、男性は3.6%で女性より男性のほうが少し多くなっています。

このことから、左利きになる原因として男性ホルモンが影響しているのではないかと言われることもあるようです。

そんな中で、一つの有力な説として「遺伝による」というものがあります。

では、「両親がどちらも左利きである」「父親が左利きである」「母親が左利きである」という場合に分けて、左利きの人の割合がどのようになっているかを見てみることにしましょう。

両親がどちらも左利きの場合

両親がどちらも左利きの場合、その子どもが同じく左利きであるという割合は、約26%となっています。

両親ともが左利きの場合、その子の4人に1人以上が左利きということになります。

全体で見たときの左利きの人の割合は約11%ですので、この値はかなり高いということができますね。

このように見ると、やはり左利きには遺伝が大きく影響しているといえそうです。

もともと左利きで生まれてきた子が、生活しにくいだろうということから右利きに矯正されるということがあります。

両親ともが左利きだった場合、右利きに矯正するということ自体が少なくなるのではないかと思います。

また、両親ともが左利きであれば、それを真似して成長することになるので、やはり途中で利き手が右手になるということも少ないのではないかと思います。

父親が左利きの場合

では、父親だけが左利きの場合、その子どもの利き手はどうなるのでしょうか?

父親が左利きの子どもの利き手が左である割合は6.8%ほどと言われています。

両親が左利きである場合の26%という数値から考えると、ずいぶん低い割合であるといえますね。

母親が左利きの場合

一方、母親だけが左利きである場合の子どもの利き手が左である割合は13.8%と言われています。

父親と母親とで比べると、圧倒的に母親が左利きである場合の方が子どもも左利きになる可能性が高いということになりますね。

特に20代の母親が左利きである場合に、子どもも左利きである可能性がより高くなると言われています。

かつては、お箸や鉛筆の持ち方をしつける場合に、「正しく持つ」ということの中に「お箸や鉛筆は右手で持つ」ということも含まれていたので、しつけの一環として左利きを右利きに矯正するということが多く行われていました。

しかし、左利きであることも個性の一つというふうに考えられるようになり、無理やり利き手を矯正するということは、最近はあまり行われないようです。

単に個性を大切にする・多様性を認めるという理由のほかにも、利き手を無理に矯正することは脳にあまり良くないということもわかってきました。

左利きの人は右脳が優位に働いていて、右利きの人は左脳が優位に働いているとされています。

脳の優位である方の手が利き手であるというわけですね。これは生まれつきのものです。

その生まれつきのものを無理やりに変えてしまうと脳に無用のストレスをかけてしまう恐れがあるというわけですね。

「利き手が決まる前に親が右手を利き手にするようにすればいいのでは」と思われるかもしれません。

しかし、利き手が確定する前に無理に左利きを右利きにしようとすると、言葉がうまく出てこなくなったり、態度が落ち着かなくなってしまったりと、思わぬところで副作用が出てくることもあるようです。

つまり、親の利き手がどちらであろうと、子どもの利き手はその子が自然に決めるもと考えた方がいいということになります。

考えてみれば、今の時代、左利き用のはさみや包丁、パソコンのマウスなど様々に工夫されたものが多く出回っています。

無理に右利きに合わせようとしなくてもそれほど不便ということはないのかもしれませんね。

それよりは、子どもの自由に任せて自然に利き手が決まるのがいいようですね。

まとめ

今回は、親の利き手が子どもの利き手の決定にどれくらい影響があるのかについて見てきました。

両親がともに左利きである場合はその子どもの約26%が同じく左利きになると言われています。

また、父親よりも母親が左手であることがより強くその子どもを左利きにするということもわかりました。

かつては右利きの方が標準とされていたために、左利きの子どもが右利きに矯正されるということもありましたが、「個性を認める」「脳に不要の混乱を与えない」ということから矯正されることは少なくなったようです。

利き手に限らず、子どもが自由に育つのを見守るというのがよさそうですね。

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